こだわりの器で淹れたお茶は、
おもてなしの席にもピッタリです。
小糸焼独自の深い青の土瓶は、
それぞれが一点ものとして個性を放ちます。
岐阜県飛騨高山にある、親子で作る小さな窯。
普段使いの食器から、茶道具、モダンクラフトまで多岐に渡る作品を作られています。
1620年代、飛騨藩主であった金森重頼公が京より陶工を招き、高山市の西、小糸坂の地で陶器を焼かせた事が始まりであり、名前の由来とされています。飛騨に伝わるやきものの歴史において、文献の存在する窯元としては一番古いものです。
自動ろくろや鋳込型などを使わず、ろくろや板作り等は全て手作りで行っています。
古来、お茶も薬草の一種であり、
土瓶は薬草や漢方薬を煎じるのに古くから使われてきました。
金属製のものを使うと化学変化が起こるため、
土瓶が最適だと言われています。
薬草にはすぐに抽出する成分とされない成分があり、
同じ薬草を煎じても器によって成分が異なる場合があるそうです。
そういった諸説あり、土瓶でお茶を煮出すと、お茶本来の優しい甘みがよく出て、
まろやかな味になると言われています。
器にこだわることも、おもてなしのひとつと言えるのではないでしょうか。
カラー
小糸焼にのみ見られるコバルトブルーの「青伊羅保釉」が美しい。
光の当たり方で様々な深みのある表情を見せてくれます。
伊羅保の釉薬はそれぞれがドットの集まりで発色しているので、
味わい深い色合いに。
ディテール
小糸焼の土瓶は口がラッパ型になっており、
注いだ時にお茶が垂れない工夫を施しております。
小糸焼の特色
小糸焼に使用する原土は高山市より北約20kmの飛騨市古川町の山土に加えて、耐火度(火に対する強さ)を上げるため、瀬戸の白土を混ぜています。
焼きあがると堅く焼き締まり、釉薬も緻密なため食品のにおいなどがつきにくく、普段使いの食器として気軽に使っていただけます。
釉薬とテクスチャ
基本は「伊羅保釉(いらぼゆう)」と呼ばれる伝統的な釉薬を用いています。茶色の色合いで砂を混ぜたかのような、マットでザラついた質感が特徴です。
近年、青い顔料を加えた「青伊羅保釉(あおいらぼゆう)」を生み出し、最も人気の高い色となっています。
深みのある渋いコバルトブルーは全国でも小糸焼にしか見られない、貴重な色合いです。現在は顔料の配合を変えた、青、茶、うぐいすの3色のうわぐすりを用いています。
また、釉薬の性質上、使いはじめは少しザラザラとしていますが、使い込むうちになめらかな肌ざわりとなり、色もどんどん良くなってゆきます。
小糸焼では、青、うぐいす、茶、トクサ紋(線を描いたもの)の4種類の伊羅保を作っています。顔を近づけてよく見ると、例えば青伊羅保だと青・黄色・茶色といった様々なドットが混ざり合い、発色しているのが分かると思います。このドットの集合が、色に深みを与えている理由です。
同じようでもひとつひとつが絶妙に異なり、まるで一点物のような空気感を放っています。
商品詳細
商品名 | 土瓶&湯呑み5個セット/茶器セット |
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寸法 | 土瓶:直径14cmx高さ10cm 湯飲み:直径8.5cmx高さ5cm |
材質 | 陶器 |
備考 | レンジ・オーブンでのご使用は出来ません。 家庭用の食洗器はお使い頂けますが、お取扱にはご注意ください。 手作りのため、形や釉薬の出方は一点一点異なります。 |